皮膚疾患
よくある症状痒み、フケ、痂皮、脱毛
検査方法皮膚押捺細胞診、抜毛検査、ウッド灯検査、血液検査、細菌培養感受性検査、真菌培養検査

膿皮症 | 元々皮膚表面に住んでいる細菌が過剰増殖し炎症を起こしてしまうため、痒みや脱毛、痂皮などの症状が現れます。抗生剤やシャンプーで治療します。 |
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マラセチア性皮膚炎 | 皮膚常在真菌のマラセチアが過剰増殖し炎症を起こすことで痒みや脱毛が見られます。 |
毛包虫症 | 元々毛穴にす常在している毛包虫が免疫力の低下によって増殖し、脱毛や二次感染による炎症・掻痒をおこします。駆虫薬で治療しますが、免疫力低下の原因を究明する必要があります。 |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚表面からアトピーの元となる微小粒子が侵入し、炎症・掻痒を引き起こします。かゆみ止めや二次感染制御のための抗生剤を使用しますが、アトピーをおこす体質や皮膚状態の改善に取り組む必要があります。 |
皮膚腫瘍 | 良性と悪性の両方がありますので、検査することが大切です。 |
眼科疾患
よくある症状眼が赤い、眼が白い、眼が見えていない、ショボショボしている
検査方法スリットランプ検査、眼圧検査、涙液量検査、フルオレセイン検査

白内障 | 眼の中にある水晶体と呼ばれるレンズが病的に白くなり、視覚を失います。 |
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緑内障 | 様々な原因で眼の中の水圧が上昇し、視神経が障害を受けることにより視覚を喪失してしまいます。 |
角膜潰瘍 | 角膜に傷ができ、痛みを伴うため眼をショボショボさせます。細菌感染を伴うと角膜に穴が開くこともあります。 |
ドライアイ | 涙の減少または涙の性質異常で角膜が炎症を起こしてしまいます。点眼薬や眼軟膏で治療します。 |
眼瞼腫瘍 | 悪性腫瘍は稀ですが、角膜に傷をつけてしまうこともあります。 |
ぶどう膜炎 | 様々な原因で眼の中で炎症がおこり、非常に強い痛みを伴います。 |
内分泌疾患
よくある症状病気ごとに症状が異なります。
検査方法血液検査、ホルモン検査、超音波検査

副腎皮質機能亢進症 | 体内で分泌されるステロイドの量が過剰になり、飲水量の増加、皮膚の菲薄化、脱毛、腹囲膨満などの症状が見られます。内服薬または外科手術による副腎の摘出で治療します。 |
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副腎皮質機能低下症 | 副腎から複数のホルモンが分泌されなくなることで発症します。 |
甲状腺機能低下症 | 元々高齢化に伴い、甲状腺ホルモンの分泌が減少し、代謝が低下することで、脱毛、色素沈着、再発性膿皮症、活動性低下、肥満などが見られます。治療は甲状腺ホルモンの内服補充です。 |
糖尿病 | インスリン分泌の低下によって糖代謝が異常となります。高血糖になると多飲多尿、多食、体重減少を引き起こし、進行してケトアシドーシスを併発すると、食欲不振、嘔吐、下痢、脱水に至ります。 |
循環器疾患

僧帽弁閉鎖不全症 | 高齢の小型犬で発症が多い心臓の病気です。 |
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消化器疾患

寄生虫 | ペットショップやブリーダーから迎え入れた犬が下痢や嘔吐があった際に考慮するべき疾患です。 |
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異物誤飲 | 性格にもよりますが、誤食癖がある犬は繰り返します。胃の中に異物がある場合は催吐処置や内視鏡で取り出し、腸まで達しているケースでは開腹手術を行います。 |
膵炎 | はっきりとした原因が分からないことが多いですが、油分の多い食べ物の盗食など脂肪分が高い物を食べてしまった際に発症しやすいです。 |
胆嚢粘液嚢腫 | 胆嚢内にムチンに富んだ粘性の高い粘液が蓄積し、胆汁の正常な流れが阻害されて嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こします。点滴や抗生剤、制吐剤で治療を試みますが、改善が見られないと外科的に摘出します。 |
歯牙疾患

歯周病 | 口腔内の悪玉菌によって歯を支える歯肉の炎症や歯槽骨の融解が起こります。歯石が付着している場合は、麻酔下で歯石を除去し、歯の動揺があれば抜歯します。内科的治療としては抗生剤の投与やインターフェロンを塗布します。 |
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